ECOBUILD ワクワクを カタチに

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2023.05.27

日照ながさ

夏至まであとひと月。

山口県の日の出は05時05分、日の入りは19時32分。

陽が長くなればなるほど、明るいうちは仕事をしなくてはと思ってしまいます。

実家が兼業農家でしたので、明るいうちは父母が当たり前のように野良仕事をし、暗くなっても父は圃場から帰ってきませんでした。

そのような家庭で育ちましたから、明るいうちは動いていないといけないような気がします。

日が傾くまで、自分も野良仕事をすることがあります。親を見ているからでしょうか?



建物を計画するとき、太陽の動きを観察します。大切なのはその場所の真北(シンボク)を図ることです。

設計駆け出しのころは、現地で測量する際に理科年表で緯度・経度を調べ、真北計で太陽の影から真北を測定していました。

方位磁石から真北を計算することはできますが、磁北はいろいろな影響があるため正確ではありません。太陽の影(10分刻みで目盛りがある)

から真北を図るため、曇りだと計測できません。現地で測量するために一番気になるのが当日の天気。計測するときに曇ったりすると、影が出るまで待機です。

今ではネットで日の出、日の入り方向などが簡単に入手できます。でもやっぱりその土地が持つ個性を引き出すには、現地で五感を働かせて感じることです。