2023.03.04
5年前に、太陽熱利用の暖房設備から太陽光発電を利用した暖房設備にしました。太陽熱は暖房エネルギーと給湯エネルギー削減になり、 光発電(電気)は冷暖房、給湯、家電消費エネルギーの削減になるという理屈に納得してトライしました。設備だけでなく、 外皮性能も上げるために開口部ガラスを複層(空気)からLow-Eアルゴンガス入りに。屋根は葺き替えに合わせて付加断熱強化。 基礎は床全面に断熱材を敷き詰めました。15年前に建てたときは温熱等級4を自慢していましたが、今では最低基準。改修でZEH相当にはなりました。 最初は太陽熱+灯油補助暖房の暖かさになれていましたので、朝方の室温立ち上がりに違和感がありました。設定温度はおまかせモードや 自分なりに設定し、最適値を探りました。これまでは晴れた日には暖房と給湯費の負担が少なくなり、暖かい空間での生活でした。 太陽光発電を搭載した改修時は、売電価格は28円/kw、買電価格は約29円でしたのであまり電気代を気にしなくてしっかり冷暖房しても、 年間支払う電気代はトントンでした(我が家は6.72kw搭載)。 太陽熱利用する建物を設計するとき、太陽の恩恵を受けやすいように方位や日射取得部分の開口部の検討をしながら進めます。 住まい方も、寒くなる時期は南側窓の遮蔽物が無いようにしてダイレクトゲイン(太陽熱を日射という形で暖房として活用しつつ、蓄熱もしていく方法) で部屋を暖めて夜間の暖房負荷を減らすようにご説明します。 さて、2月末の電気代は40円/kw。今月から政府から7円/kwh補填されましたので、安くなったように見えます。売電より買電のほうが高いので、 いかに発電分を自家消費に回せるか?日中に給湯器でお湯を創り、電気(エアコン)で部屋を暖め、日没後の暖房エネルギーを抑えるかが大切になってきます。 先日、導入した設備のバージョンアップをして頂き、よりエネルギー消費が少なくなるようなプログラムに変更されたとのことです。 暖房運転も改善され、より快適で消費電力が少なくなったようです。 エネルギー価格は下がる傾向にはありません。自国でエネルギーを創り、安心して生活できる環境にしたいですね。 少しでも「安心」「安全」「快適な家」創りのことを知って頂けたらと幸いです。 芳西直史