2022.12.28
移動制限がなくなったコロナ禍、感染者が増加傾向にあります。昨年は感染に慎重にな
っていましたが、帰省や飲食など普段の生活に戻っているようです。
今年はコロナ禍の影響に加えて、ロシア問題で食料や燃料の高騰で日々の生活に大き
な影響が出てきています。改めて、日本は資源に乏しく海外依存率が高い国であること
を感じています。家づくりにおいても、果たして生活の中に占める国産材はどれくらい
の割合を占めているのでしょうか?安さを求めて国外から莫大なエネルギーを費やし
て資材を輸入し、快適な暮らしのために化石燃料に依存する暮らしを再認識した今年
ではなかったでしょうか?かといって、今更産業革命前の生活に戻ることはできません
。私たちにできることは、環境に負荷を掛けない生活に積極的に取り組むことです。
2050年カーボンニュートラルに向けて、2020年に先送りされた断熱基準が2025年に
義務化されます。東京都においては、一定規模一状の住宅メーカーやパワービルダーに
太陽光発電設置義務となり、多くの自治体が同様の取り組みを進めて行くでしょう。
私たち地域工務店にできることは、情報収集を怠らず先を見据えて今を変えることです。
それは現状に満足せずに進化し続けること。それがお客様の為であり、環境の為であり
、次世代に負の資産を残さないことになります。
たった50年前、地域材で家は創れていました。今ほどの快適性はなかったにしても、
寒いながらも火のある場所で団らんはありました。そこには家族の会話があり家族の
絆がありました。家づくりの思想は変わりましたが、そこに住む家族の大切さは変わり
ません。これからも家族の団欒が生まれ、環境に負荷を掛けない家づくりを進めて参り
ます。
少しでも「安心」「安全」「快適な家」創りのことを知って頂けたらと幸いです。
今年一年、ありがとうございました。来年も進化し続けます。
どうぞ皆様、良い年をお迎えください。
株式会社 エコビルド 常務取締役 芳西直史