2022.11.14
こんにちは、電気部の河野です。
前回、稲刈りのお話しをさせていただきましたが、稲刈りをしたあと、籾から籾殻除いて玄米にします。刈り取った籾をそのまま玄米にするとまだ水分が多い為、米が砕けたり、保存中にカビが生えたりする為、乾燥機で乾燥させなければなりません。農協に出荷する玄米は14.5%~15%の間にしなければなりません。
昔は乾燥機など無かったので庭にむしろを広げて、籾を載せ天日干ししていました。一日では乾かず何日も干していました。また庭に広げられる量もかぎられていましたので結構大変でした。今は乾燥機で約半日あれば乾燥でき、水分の調整もダイヤルで設定しておけば、自動的に止まってくれます。非常に楽になりました。
乾燥が済んだ籾は籾殻を取り除き玄米にしますが、これを昔は石臼などやっていたみたいですが、私が生まれ時には籾摺機という機械がありました。
籾摺機は2つの回転するゴム製ロールの間を籾が通り抜ける再、ロール回転する速度差によって籾殻を摺り落とす仕組みでロールの間隔を調整するのが結構難しく、間隔が広いとうまく籾殻が取れず、狭すぎると玄米が砕けてしまったりしていました。これも今の機械は自動でやってくれるので非常に楽になりました。
玄米は、それから米選機にかけられ、小米やくず米ははねられ、品質の一定した良質の玄米だけを出荷用として、はかりにかけ、袋詰めします。これも昔は米選機にかけた米をバケツで拾い上げてはかりに乗せた袋に詰めていましたが、今は、選別した米が自動で計量器に行き規定量になったらシャッターが閉まり規定量の計量が出来るようになりました。
さすがに袋の口までは自動で閉じることは出来ませんが、昔一家総出(4.5人)でしていた作業がほぼ一人で出来ます。また、昔1日2日かかっていた作業が3時間弱で出来るようになりました。
作業は自動化により大幅に短縮でき労力も必要無くなりましたが、設備投資代が何百万とかかります。今の時代、米作りは大変です。