2023.10.21
断熱性能向上によって室内の温度環境は改善されてきました。 断熱計画(設計)と気密(施工)は大切であることの認知が広がってきました。 実務者として嬉しいことです。 先日勉強会の発表で家庭内のCO2濃度に関心があるお施主様の報告がありました。 室内の二酸化炭素濃度は1,000ppm以下と取れており、CO2 濃度から必要換気量が次式で計算されます。 必要換気量 =人のCO2発生量/(CO2濃度上限-外気のCO2濃度) =0.02(㎥/h・人)/(1000-350)ppm =0.02(㎥/h・人)/(1000-350)×10-6 ≒30(㎥/h・人)。 4人家族であれば30(㎥/人)×4(人)=120㎥/h。 これは100㎡(天井高さ2.4m)の住宅で必要な換気量の0.5回です。 CO2 濃度を抑えるための換気量計算ですので、気密が悪いと必要量が換気されずにCO2 濃度が上がり、 頭痛など症状が出てきます。 特にCO2 濃度が高くなるのは閉め切って使う寝室です。 換気・湿気・温度など目に見えないものは健康と光熱費に跳ね返ってきます。 空気質にも気を配りたいですね。